【Jリーグ第4節】清水エスパルス☓サンフレッチェ広島の戦評

出口の見えないトンネル。ほとんど見せ場を作れず相性が良いはずのホームで広島に完敗。

清水エスパルス０ー４サンフレッチェ広島

【総評】
静岡ダービーでの悪夢の敗戦から1週間。
真冬並の寒さであった本日の気温と同様に、結果も内容も凍えるような試合になりました。

勝利にこだわり練習方法を変えてまで対策を行ったはずが、一番警戒すべき佐藤寿人には2点(1点はPK)取られる始末。
また、広島の攻撃の中心である高萩やミキッチをほとんど止められずチャンスメイクされまくり。
いったい相手の何を対策したというのだろう。

攻撃面もほとんど見せ場なし。
チャンスゼロとまでは言わないが、相手のミスや個人技頼みで厚みもなく、いわゆる攻撃に迫力がない。

どんなチームにも調子が悪い時期があるのは仕方ないが、それにしても内容が悪すぎる。

出口の見えないトンネルはいつまで続くのか。

ゴトビ体制初年度にも似たような状況の時期はあったが、現状はその時よりさらに悪い。
進退の話もいよいよ現実味を帯びてきて、個人的に安易な監督交代には反対なのだが現状が3年目という集大成であるべきシーズンだと考えるとやもなしとも思えてしまう。


【良かった事】
もはや無理にでもポジティブに行かないと本当に心が折れそうなので。。。

まず、バレーが徐々に怖さを出せるようになってきた。
チーム状態もあるので、組織的にはほとんど見せ場は無いが強引なシュートやヘディングなど個の力でゴールに迫れるようになってきた。
チームの浮上はやはりバレーが爆発できるかどうかに掛かっているので、そのバレーに怖さが生まれてきたのはいい傾向。

次に、八反田くんが徐々に良くなってきている。
スペースに飛び出したり、ボールを貰いに来たり、仕掛けたり。
見ていてやって欲しいことをやっているのは彼だけだ。
得点を挙げてから自信が出たのか、まだ個の力で打開できるほどのシーンは少ないが着実に成長はできていると思う。

最後に、高木俊の復調（の気配）
まだ全然だけど、後半から投入され何度かいい仕掛けからチャンスメイクできたシーンがあった。
後半の途中までややいいリズムになっていた時間帯があったが、その一員として彼の仕掛けがあったと思う。
まだまだ消えている時間は多いし、らしくない消極的プレーも目立つがちょっとずつ復調できてる気がする。


まだトンネルの出口は見えず、チーム状態は最悪だが復調のきっかけを与えてくれそうな芽はある。

ただし、正直今の状態はかなりの重症で何らかの変化は必要だと思う。
監督解任とまでは言わないが、戦術、メンバー、セットプレーの約束事（あの前に残るヤツは止めて欲しい）、etc。

既に練習方法は変えたらしいが、今日の試合を見る限りはまだ足りない。
さらなる変化が必要だと思っています。

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