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【2014Jリーグ第9節】清水エスパルス☓ベガルタ仙台の戦評 [エスパルス]

河井くんの今季初ゴールで今シーズン初の4連勝を4試合連続の完封で達成。

清水エスパルス1−0ベガルタ仙台
63分 (清)河井 陽介

【総評】
復帰してから絶好調だった長沢がまさかの長期離脱で影響が心配されたエスパルス。
そして前半はその心配した通りの低調な内容となってしまった。

戦術的な影響というかメンタル面での影響と言うべきか、とにかくミスが多かった。
仙台が積極的に前に来なかった事もあって、一応ポゼッション出来ていた。

が、最後のパスであったり、クロスであったり、簡単なパス交換であったり、様々な場面でミスが目立ちシュートはもちろん、その前段階で観客を沸かすようなシーンもほとんどなかった。
初シュートは前半45分なので、ほぼ前半丸々シュートゼロの状態だった。

そんな内容だったので、ハーフタイムでは当然監督から激しいゲキが飛ぶ。
アフシン ゴトビ監督
●まったく理解できない!献身さも足りないし、ミスばかり。ホームだぞ!目を覚ませ!男になれ!!
●シンプルなパス、ハードワーク、オーガナイズ。うまく行かない時は基本に立ち返れ!
●駿のために闘え!


このゲキが効いたか、いつもは鬼門である後半にチームが目を覚ます。
前半終盤からトシとポジションを入れ替えた河井が効いて、徐々にサイドからチャンスを作る場面が増えてくるが・・・やはりシュートを打たない。

時々、エスパルスにはむやみにシュートを打ったら罰金取られる制度でもあるんじゃないかと思うくらい打たなくなる時がある。
そんな中で終始基準がわからなかったジャッジもあってフラストレーションが溜まりまくってた63分。
CBなのにサイド深くまで上がっていたヨンアピンのクロスをトシが落としに河井が合わせ待望の先制点を挙げる。

その後は仙台が前に出てきて押し込まれる時間が増えるが、各メンバーがハードワークしてチャンスを作らせず、逆にカウンターからゴールに迫るシーンを作り出す。

特に途中から入った村田くんが効きまくる。
やはり彼はリード時点で出した方が活きる気がする。

残念ながら追加点は挙げれなかったが、ポストに当たったFK以外は危ない場面もほとんどなくタイムアップ。
4月は負けなし失点なしの4連勝(ナビスコ杯含めると5連勝)を達成し、怪我で無念の離脱をした長沢に勝利というエールを届けることが出来た。


【トシについて】
全体的なパフォーマンスは決して良くは無かったが、決勝点となったゴールをアシストしたので、やはり何かを持っている選手と言えるんだろうか。

トップ下ははっきり言ってダメダメだったが、ポジションを入れ替えてからは徐々に良くなりチャンスメイク出来ていた。
連携面でノヴァコヴィッチ、六平くん、竹内くん・・と言うか、元紀以外全員と連携が合っていないようにも見えたが、時間が必要な部分もあるのでそこは今後に期待。

ただ気になったのが、ここまでシュートを打たない選手だったのかな、と。
前から持ちすぎるトコロはあったし、変に無理な場所からシュートを狙ってチャンスを潰すシーンもあった。
それでもそこから生まれたゴールもあったし、苦しい場面を打開するキッカケにもなっていた。

まぁ出番を失う前に監督から自分勝手にならずチームプレイしろ的な感じで怒られたのが影響しているとは思うが、シュートを打たないトシには怖さもないし、選択肢が狭まっている分パスも読まれやすくなっている。

結果論的な部分はあるが、トシの持っている良さというのは思い切りの良さだと思う。
無茶な場面でシュートを打てとまでは言わないが、やはり狙える場面では狙って欲しいし、もっとパスを出すように求められても、そこは結果で黙らすような選手になって欲しいと思う。


【長沢不在の影響】
公式戦5戦連発弾など結果も出していたので純粋に戦力として痛いが、チーム戦術にも与えた影響は痛いと思う。

1試合見ただけだし、正確に数えた訳じゃないので気のせいかもしれないが、早めにアーリー気味に入れるクロスの本数が減った気がする。

仮説だけど、中のターゲットが減ったので、高い精度でクロスを入れようとして(その割には合ってなかったが)、それで早めにクロスを入れずに崩そうと手数をかけたので減ったんじゃないかな、と。

だからポゼッションしてある程度攻撃の形を作れていたように見えても、実際は手数が増えてるだけで攻撃回数が増えている訳じゃない、また手数が増えているのでミスが出る可能性も増える。

そう考えると色々と筋が通る気がする。
まぁ、仮説だし今日の試合だけだと何とも言えないけど。

前節の後半と今日の試合を見る限りは、トシはトップ下よりサイドに向いていると思う。
トップ下は今日の試合で点を挙げた河井くんを中心にやった方がいいと思う。

そこに高木善くんや石毛くん、もしくは浩太、本拓をボランチに入れて竹内くんか六平くんを上げるのを試すのもいい。

いずれにせよセットプレーの迫力も減ったし、武器を1つ失ったので、新しい武器を生み出していかないと辛くなると思う。


【次節について】
4連勝に水を指すつもりではないが、、、

14位、16位、17位、18位。

4連勝を飾った相手の第8節終了時の順位がこれ。
さらに言うと、開幕戦でエスパルスが勝った名古屋が15位。

悪い見方をすれば、現時点でエスパルスは下位の相手からしか勝ち点を拾えていない。
4連勝も相手に恵まれただけという事になる。
# 引き分けた浦和は上位だが、無観客試合という特別な環境下だった

そして次節に戦う鹿島は今までの相手とは別格で、今日の試合結果次第では首位になる可能性もあるチーム。
# ブログを書いている時点では試合が始まっていない

なので、次の鹿島戦が本当の意味で真価を問われる試合となると思う。
さらにいうと、次節から中断までの5戦は、鹿島(4位)・鳥栖(5位)・新潟(7位)・広島(2位)・神戸(1位)と上位陣との戦いになる。
# ()内の数値は8節終了時の順位。エスパルスは6位。

4連勝を挙げたエスパルスの勢いを自信に変え、また4月無敗だったのに5月で失速した昨季のようにならないために、次の鹿島戦も是が非でも勝って、そして連勝の勢いで鳥栖、新潟といった上位陣との戦いを進めていって欲しい。

5月は日程や相性を考えると3月以上に厳しい戦いが続くが、ここを乗り越えないとタイトルなんて夢のまた夢なので、ここをいい形で乗り切って、タイトルを視野に入れた状態で中断期間を迎える事を期待してます。
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