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【2014Jリーグ第3節】清水エスパルス☓セレッソ大阪の戦評 [エスパルス]

元紀のメモリアル弾も、つまらない失点を重ね苦手C大阪戦の前に屈し、敵地での未勝利は16年を記録。

清水エスパルス1ー4セレッソ大阪
15分 [C]丸橋 祐介
23分 [清]大前 元紀
32分 [C]山下 達也
87分 [C]ゴイコ カチャル
94分 [C]杉本 健勇

【総評】
15年間も勝ててなかったという事実は、相性を超えた何かがあるんだろうか。

90分トータルで見れば、確かにC大阪の方がチャンスも決定機の数も多かった。
しかし、監督が試合後に語った通り点差ほど一方的と言えるまでの差はなかったと思う。

後半はC大阪ペースだったが、前半はどちらかと言えばエスパルスペースだった。
自身のペースだったハズの時間帯でリードを奪えず、逆にリードを奪われてしまったという事が振り返ってみると一番痛かった。

しかし、相手側から考えると、自身のペースでない時間帯に失点を最小に抑え逆に少ないチャンスをモノにしてリードを奪う、そして自身のペースになった時に相手の攻撃をシャットダウンして、追加点を重ねる。
これはいわゆる強者の戦い方で、そういった戦い方をされてしまった時点で、両チームには点差を生み出せるだけの差があったのかな、と思ってしまう。


【良かった選手、悪かった選手】
個人的に(まぁ)良かったと思ったのは、ヨンアピン、ヤコヴィッチ、竹内くんの3選手。

ヨンアピンは不慣れなハズのボランチで、相手の攻撃の芽を摘み取りまくっていた。
展開力には物足りなさが残るが、それでも大輔よりボールを捌けていた気がする。
この助っ人はどこまで万能なんだろうか。

4失点してしまったので良かったと言うのもどうかと思ったが、個で見た場合は悪くなかったと思う。
左サイド側を攻略されてしまったので連携面での課題は残るが、柿谷・南野といった日本トップクラスのテクニックを持つ相手に1対1で戦えていたのはヤコヴィッチくらいじゃないかな。

竹内くんは後半に消えてしまって途中交代となってしまったが、前半の存在感はヤバかった。
ボールの引き出し方、サイドチェンジ、スルーパス、ドリブル。
前半のエスパルスのチャンスの大半は彼が絡んでいたんじゃないかな。


逆にイマイチだったのは、ノヴァコヴィッチ、相澤くん、石毛くん。

ノヴァコヴィッチは、少なくとも3回はあった決定機を全部外してしまったので。
本来決定力のある選手なので珍しいというか、これが敵地C大阪における呪いなのか。

相澤くんは、少なくとも2回は決定機を防いだが、クロスの対応が悪い。
飛び出すべき時とそうでない時の判断が悪く、飛び出しても触れなかったり、何だろ? まだまだ経験不足なんだろうか。

石毛くんは、失点に絡んでしまい、後半は自身のサイドを攻略されてしまった事もあるが、改めてサイドバックの選手では無い気がする。
素質的には南野とも同クラスだと思っている(日本人4人目のアジア年間最優秀ユース選手だし)ので、途中出場であったとしても、もっと前で観たい。

同期の南野が本来のポジションで輝いているのを、どういった心境で見ていたのだろう?
考えると悲しくなった。


【審判とのコミュニケーション】
この試合で印象的だったのはC大阪の選手が審判とコミュニケーションを取っているシーンが何度か見られた事。

初めはPKに対する抗議か何かと思ったが、録画を見直すと色々と確認しているような気がする。
個人的な仮説なんだけど、もしああいった感じでジャッジの基準を確認し、それをハーフタイムにチームにフィードバックしていたと考えると、後半はほぼ一方的なC大阪ペースになったのも頷ける。

後半主導権を握られるきっかけとなった激しいプレスで、元紀やノヴァコヴィッチが何度か潰されたけど、ファールとなったシーンはほとんど無かったし。

TV観戦だったので、映っていない場面でコミュニケーションを取っていたかもしれないし、記憶を掘り返すと、過去審判とよく対話していたのは浩太だったので、彼がいなかったことが影響していたかもしれない。

個人的な仮説なので、まったくの的外れなのかもしれないが、エスパルスは結構ジャッジに泣かされる場面が多いイメージがあるので、だからこそ審判とコミュニケーションを取って結果をちゃんとフィードバックし、審判といい意味で良好な関係を築ければジャッジに泣かされたり、カードの山を積み上げて罰金取られる事も減るんじゃないかと思ったり。


【次節浦和戦について】
間にナビスコ杯仙台戦があるので、次々戦になりますが、Jリーグ初の無観客試合となった浦和戦について自分が思っていることを。

個人的には、無観客試合はJリーグとしては頑張った制裁だと思ってます。
勝ち点剥奪じゃないから甘いとか言う話も出ているけど、海外の例を見ても勝ち点剥奪は八百長とか審判買収とか明確な不正に対する制裁なので、今回のケースに当てはめるとしたら重すぎる気がします。

ただ、再犯である事と、良識あるサポーターからの指摘があったにも関わらず放置したという運営上の責任は重いと思っているので、過去最高額の罰金、もしくはスタジアムの一部閉鎖あたりかと予想していたけど、無観客試合まで行ったのは妥当というか、思ったよりも重い制裁というのが個人的には感想です。

まぁ、現地入りを予定していたエスパルスサポーターにとっては、完全なとばっちりだと思いますが。


ただ、ここからも個人的な意見なんですが、エスパルスに取ってはとばっちりだけじゃなくメリットもあるんじゃないかと思ってます。

Jリーグ初の無観客試合となった事で次の試合における注目度は非常に高くなりました。
ヘタしたら優勝決定戦に並ぶ、というか凌ぐんじゃないかな、と思うくらい。
メディア関係者はもとより、他サポーターも(自チームと時間が被らなければ)この試合を観る人は多そうだし。

最近は順位的にも中位争いばかりであまり脚光を浴びるシーンが少ないエスパルスにとっては、焦点は違えど露出が増えるという意味では良いことだと思います。

ただ、いかに注目が高い試合であったとしても"本当の"当事者では無いので、これで完敗したらこれまで同様に引き立て役として地味な形で歴史を刻んで終わりだと思います。
さらには夜のニュースで再三放映されそうなので、我々のメンタルも削られそう。

なのでこの注目度の高い試合で、勝って終われればメリットが得られると思ってます。
しかも、エスパルスはポジション的には被害者という事なので、当日の試合でカンフーキックみたいな事をしでかさない限りは好感度がマイナスに働く事もない思うので。

下世話な考えかもしれませんが、今のエスパルスには、高木兄弟、六平、金子くんなどメディアに取り上げられやすい要素を持った選手がいます。

主軸は無観客だけど試合自体も取り上げてくれると思うので、このような注目度の高い試合で彼らが目立った活躍を見せる事が出来れば、一気に全国に名が知られる可能性があると思います。


エスパルスには現在代表選手がいない事もあり、一般にも浸透している知名度を持つ選手がいません。
逆にこれをエスパルスや選手自身の名を売るチャンスと捉えて臨んで欲しいと思います。

良くも悪くも(またも)歴史の立会人となる我らがエスパルス。
連敗ストップとしてだけでなく、違う意味でもより重要となった次の一戦。
是が非でも活躍を魅せて、そしてチームが勝利して欲しいと願っています。
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