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【2014Jリーグ第4節】清水エスパルス☓浦和レッズの戦評 [エスパルス]

Jリーグ初の無観客試合となった歴史的一戦も、どこかモヤモヤした感じが残る引き分けに。

清水エスパルス1ー1浦和レッズ
19分 [清]長沢 駿
76分 [浦]原口 元気

【総評】
Jリーグ初の無観客試合。

スカパー観戦だったが、普段はまったく聞こえない風の音やシャッター音、それに両監督(通訳)の声がよく聞こえる中での試合という普段とは違う不思議な空間の中での一戦となった。

こういった状況が作られた原因が原因なので、それを払拭するような好ゲーム、それも出来ればエスパルス勝利で、と思っていたが残念ながらスカッとしない内容で引き分けという結果になってしまった。

試合内容を簡単に振り返ると、前半互角で後半一方的な内容でした。
大量失点しなかっただけで、内容的にはC大阪戦に近かったかもしれない。

相手が激しく来た時に主導権をあっさり手渡して受けに回ってしまうのは、メンタルの問題なのか、経験の問題なのか、スタミナの問題なのか、選手・監督の力不足なのか。

先制できたが、後半はほぼ一方的に攻められた。
なので内容だけ見ると引き分けは妥当、むしろ良かったとも思える結果だったと思う。


【戦い方について】
前半は善戦、むしろ押していても後半一転して押されまくる。
もしくは横浜戦のように前半から一貫して押されまくる。
要するに一度押し込まれたらそれを跳ね返す力がないのが今のエスパルス。

ゲームの中で一時的に押し込まれるのは様々な要因があるので一概には言えないが、後半45分という長い時間に渡って押し込まれ続けるというのはやはり何かしら欠点があるとしか思えない。

ゲームを観ていてよく思うのは、エスパルスの選手は攻守に渡ってセカンドボールを拾う場面がとても少ない。
相手より数多くの選手が自陣にいるのにも関わらず、こぼれ球の多くは相手が拾い、そこから波状攻撃を仕掛ける事で、一方的な流れが出来上がる。

その要因はいくつかあると思うが、1つ今日の試合で見てわかったのは、空中にあるボールの繋ぎ方が下手すぎるという事。
セフティなクリアを除いても、頭でうまく繋げたシーンはほとんどないんじゃないかな。
名古屋とか高さのあるチームならまだしも、浦和はそこまで高い身長の選手が揃っている訳じゃないのに。

さらに周りに敵の選手がいない場面で、浦和の選手はそのままトラップしてキープするんだけど、エスパルスの選手はトラップ出来る場面でもトラップせずに頭で繋ごうとしている。
敵の選手がいるならまだしも、酷い時は周りに味方しかいないのにも関わらず、さらに今日だからこそ分かったが、フリー!という掛け声が聞こえているのにも関わらず。

頭で繋がず足で繋ぐと罰金でも取られるのか、それとも切羽詰まりすぎて判断する余裕が無いのか。

いずれにせよ頭でもちゃんと繋ぐ意識を持つことと、トラップできる場面ではトラップを選択する事。
この2つが改善されば、波状攻撃を受ける回数がだいぶ減ると思うんだけどどうだろ。


【良かった選手、悪かった選手】
良かったのは、得点を決めた長沢、アシストした六平、櫛引、吉田。

特に良かったのは六平くん。
ナビスコ杯でも良かったが、この試合でもボランチで安定していたし、ボールも捌けていたし、アシストするなど決定的なパスも出せていた。
後半は守備に追われる時間が多かったが、最後の決定機を決めたら本当にヒーローだったと思う。
長谷部が怪我して手薄になっている代表のボランチ候補としてザックの目に留まる・・までは言い過ぎだとしても、一気にその名を轟かせていたかもしれない。

長沢は前半は存在感を見せていたけど、マークがキツくなっていた後半は消えていたかな。
ただ、結構ジャッジの基準に苦しめられていたようにも見えたけど。

櫛引は一時期スタメンを奪われたけど、ナビスコ杯で安定した守備を見せ、この試合でも決定機を止めるなど正GKとしての動きは見せれたんじゃないかな。
あとはフィードの正確さが西川ほどとまでは言わないが、もうちょっとマシになってくれれば。

吉田くんは中3日の影響もあってか、終盤足に来ており槙野にボロボロだったけど、それ以外の時間帯では安定して守れたんじゃないかな、と。
1個決まっていればクラブ至上でもトップ10に入るスーパーゴールを外したのが痛かったが、ああいったシーンを数多く出せるように頑張って欲しい。


逆に悪かったのは石毛くん。

正直どうしちゃったんだろ? というくらいの出来だったと思う。
2回シュートを打てるシーンがあったが、2回ともパスを選択し、しかもそのパスがシュートに繋がっていない。
このポジションで使われる限りは、あのシーンでシュート打てないようじゃ他のライバルからスタメンの座を奪うことは出来ないと思う。

繋ぎに徹するにはナビスコ杯で純平が見せたように黒子に徹しないとダメだし、後半数少ないカウンターのチャンスで2回パスミスをしてそのチャンスを潰していた。

慎重になりすぎたのか、雰囲気に呑まれてしまったのか、それともSBで使われる機会が多くて攻撃のやり方を忘れてしまったのだろうか。
個人的にはこれからクラブを支えるような、もしくは岡崎に続いて世界に羽ばたくか、偉大な選手になってくれる事を期待しているので、今日のようなパフォーマンスで悪くなかったとか言ってほしくは無かった。


【ジャッジについて】
エスパルスサポーターなので、全体的に浦和寄りだった気がした今日のジャッジには不満ありありですが、それは置いておいて気になったミスと思われる2つのジャッジについて。

1つ目は、ゴール前で李が落とした際に、本拓を 両腕で抱え込んで 倒したもノーホイッスル。
そこに原口が走りこんでシュートを決めた、エスパルスにとっては失点したシーン。

その後にPA内の1対1で槙野に吉田くんが交わされ、映像では手で押して倒した・・
と思われたが、こちらもノーホイッスル。
これはエスパルスにとっては救われたシーン。

個人的には、この2つのシーンは共にファールだったと思っている。
最初のシーンでは失点せずとも、後のPKで失点して、試合の結果は変わらなかったかもしれない。

ただ、この試合に関して言えは、議論を呼ぶようなジャッジをして欲しくはなかった。
それが率直な感想です。


そんな訳で内容的にはそこまでな結果ではなかったけど、色々と残念な試合でした。
次節はホームでFC東京戦。色々な鬱憤をはらせるゲームになる事を期待しています。
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