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【2014Jリーグ第6節】清水エスパルス☓ヴァンフォーレ甲府の戦評 [エスパルス]

結果を優先した戦い方で悪い流れを断ち切るための今季2勝目をあげる。

清水エスパルス1−0ヴァンフォーレ甲府
22分 [清]長沢 駿

【総評】
スタートダッシュに失敗した4月を経て、対戦相手的にも何としてでも勝ち点を積み上げなければならない4月。
メンバーは、ナビスコ杯G大阪戦で完封勝ちした時と同じボランチ・最終ラインの組み合わせでのスタートとなった。

前半は積極的に仕掛けてこない甲府と、リスクを極力犯さないエスパルスの双方の利害が変な形で一致して、特に見どころの少ない内容となった。

そんな中で甲府DF青山の決定的なミスパスから、ノヴァコヴィッチが抜け出し落ち着いて中に折り返し合わせたのは長沢。

これがいま最も持っている男の力なのか。
完全なお膳立てがあったとは言え、公式戦5試合連発となるゴールを決める。

その後、流れはエスパルスに傾くが、今日のエスパルスはリスクを犯す事を極力避けるようにプレーしていたので、甲府にはチャンスをまったく与えなかったがエスパルスもそれほどチャンスを生み出せず1−0のまま前半を終える。

後半に入ると、甲府側が積極的に動き出す。
54分から68分の間に一気に3人の選手を入れ替え一気に攻撃にギアを入れる。
ゲームコントロールに難があるエスパルスはその攻撃を正面から受けてしまい、ほぼ防戦一方に。

その後は、決定的なシュートがバーとポストに立て続けに当たるなど運が味方し、またどフリーで打ったシュートも枠を外すなど、相手にも助けられるなどして何とか守り切ることに成功。

G大阪戦同様に内容はピリっとしなかったが、4戦勝ちなしという悪い流れを断ち切る2勝目を上げることに成功した。


【守る切るという戦い方について】
結果的には同じメンバーで2戦連続で完封勝ちするなど、一見すると機能しているように見える今の戦い方。

が、リーグ戦これまで甲府は4得点、G大阪に至っては3得点とお世辞にも攻撃陣が機能しているとは言えないチームが相手だった。
そして、そんなチームが相手でもエスパルスはきっちりと押し込まれ、チャンス・決定機を作られていた。

これらを考えると、完封できたのはたまたまと考えたほうが自然だと思う。
当初の懸念であった試合のコントロール部分には相変わらず課題を抱えたままだったし。

点取って、守って、勝つ。
最低限の事は達成できたが、これが以降もできるかどうかは運頼みになる。

少なくともイーブンの状況下では強豪とも互角以上の戦い方を出来るチームなので、必要なのは追加点。
それも偶然や相手のミス頼みではなく、チームの戦術として追加点を上げる事だと思う。


【今後のキーマン】
最近スタメン落ちしてるが、個人的にはトシだと思う。

攻めがワンパターンだったり、ボールを持ちすぎたりするクセはあるが、やはり彼の時に強引とも思える突破力は今のエスパルスにはない要素だと思う。

特に竹内・六平のボランチで行くなら、彼のように裏を狙う選手というのは相性もいい。
また今季開幕ゴールを上げたり、F東京戦で9人になってからの決勝ゴールなど、何かを持っていると感じられる選手であると思う。


【まとめ】
今日の試合に関しては、これまでの悪い流れを断ち切るという意味で何より勝利が求められる戦いであった。
なので、今日のような戦い方は不満が残るが決して間違った戦い方ではないと思う。

しかし、今季のエスパルスが目指すのは残留ではなくタイトルなので、流れを断ち切ったあと、すなわち次の試合では今日のような戦い方ではなく自分たちのスタイルで戦って、そしてホームで結果を出して欲しいと思う。
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