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【2014Jリーグ第15節】清水エスパルス☓川崎フロンターレの戦評 [エスパルス]

中断明けても後半失速病は改善されず、今年も我慢の夏を強いられそうな一戦だった。

清水エスパルス0−2川崎フロンターレ
54分 [川]小林 悠
62分 [川]大久保 嘉人

【総評】
何もしないプロモーションされてた時代が懐かしい。
あれから5年、今やこちらの方が何もしないプロモーションを打って欲しい気分だ。

前半はエスパルスの流れで、特にトップの元紀とトップ下に入ったノヴァコヴィッチによくボールが収まり、そこから何度もチャンスを作り、決定機といえるシーンも何度かあった・・が、決めきらない。

そして後半に入ると流れは一変。
とにかくボールを回される。ボールを持たせているのではなくボールを回される。

サイドで解説の人が何回パスを回したのかと口にするほどボールを回され、そこからサイドの裏を付かれて中で小林悠に合わされて失点。

これで意気消沈したか、ブラジル☓ドイツの魔の6分間を彷彿させるような一方的な時間が続き、ポストに跳ね返ったボールを大久保に押し込まれ追加点を挙げられる。

その後も流れは変わらず、ようやく攻められるようになったのは相手が終盤に稲本を投入し守りに入ってから。

それでもカウンターやセットプレーからチャンスを作るがこれも決めれずそのままタイムアップ。

前半は互角以上の戦い方をするもチャンスで決めきれず、後半失速して好き勝手やられる。
中断前に何度も観た光景だったが、中断明けも変わらぬ光景がそこにはあった。

前後半トータルで見れば完敗というほど差はあったとは思わなかったが、中断前の課題の多くが改善されていない事がわかり、今年の夏も我慢が要求される事を予感させられる、そんな試合だった。


【采配について】
ハーフタイムの監督コメントが↓

・守備のとき、リスクを冒さず、適度な距離をとって寄せていこう。
・攻撃のとき、早くサイドに散らして、サイドをうまく使っていこう。
・後半立ち上がり15分をシャープに。


結果論だけど、全てが裏目に出てしまった気がする。

> ・守備のとき、リスクを冒さず、適度な距離をとって寄せていこう。
ボールの出し手が余裕を持ってボールを捌けるようになり、一方的にボールを回されてしまう。

> ・攻撃のとき、早くサイドに散らして、サイドをうまく使っていこう。
攻撃が偏り守りやすくなったのか、結果的に攻撃が停滞する。

・後半立ち上がり15分をシャープに。
シャープが何を表しているかは不明だが、後半9分、17分に失点する羽目に。

今まで後半失速するのはスタミナ切れが原因だと思っていたが、このコメントを見ると監督の采配の問題だったんじゃないかと考えてしまう。

本田拓也を下げたのも意味不明。
確かにミスは多かったが、中盤で何度もボール奪取出来ていたし、縦へのボールも何度も入れていた。
さらに、ボールを落ち着かせたり、一気にサイドチェンジするようなボールを蹴っていたのは彼しかいなかった。

結果論なのはわかっているが、監督の采配が当たった時の方が少ないので本当に采配は何とかして欲しいというか、上手く行っているモノはいじらないで欲しい。


【そんな中でも良かったこと】
元紀・ノヴァコヴィッチ・本田拓也の縦のラインには可能性を感じた。

中断前はほとんど見られなかった中から崩そうとするパターンが何度か見られ、それで守備陣を中央に引きつける事が出来たためか、サイドをより有効に使えるようになっていたと思う。

まぁ、監督は気に入らなかったみたいだけど。


あと元紀が何度か裏に抜けだそうとチャレンジしている場面も何度かあった。
残念ながらそこに良いパスは出てこなかったが、相手のラインを下げる効果はあったと思う。

W杯見てて思ったが、隙あれば一本のパスで裏を狙うという行為はどこの国でもやっている事なので、今までエスパルスがそれをやらなかったのが不思議で仕方ない(やられた事は何度もあるが)。


選手個々で見ると、吉田くんが非常に良かった。
失点には絡んでしまったり、クロスの精度を欠いたりした部分もあったが、攻守に渡って豊富な運動量で駆けまわり、何度もチャンスを演出していた。


中断明けの初戦、しかも下位グループで最上位というポジションにいたので是が非でも勝ちたかった1戦なので、非常に痛い1敗だが、まだ15節と実はまだ半分まで来ていない。

これまでのJリーグの混戦っぷりを見るとまだまだ上位に行けるチャンスはあると思うので、望みを捨てず頑張って欲しいです。
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