ゴトビ監督の解任ついての個人的な所感 [エスパルス]
色々な意味で衝撃的だったゴトビ監督の解任。
ここで書いても特に何かある訳じゃないけど、モヤモヤした感じもあるし何となく自分の思いを書かさせて頂きます。
ゴトビ監督は2011年に就任したので、3年半に渡ってエスパルスの監督を務めてくれました。
これは外国人監督としては、アルディレス監督をも上回る歴代最長で、日本人監督含めても長谷川健太監督に次いで2番目に長い就任期間ですね。
Wiki:清水エスパルス歴代監督
ニュース記事・ブログ・TL・友人・etc などで見たり聞いたりしましたが、ゴトビ監督の評価は結構賛否に別れる感じがします。
批判的な意見に多いのは、とにかく結果が出てなかった事が多いです。
主力が大量離脱した1、2年目の采配は概ね評価されているけど、選手が揃ってきた3年目以降は戦術・采配についての批判が多いように思えました。
戦術部分について個人的に思うことは、ゴトビ監督は理想を追い続けすぎたんじゃないかと思います。
監督が提唱したサイドをワイドに使う戦略は、確かに一時期Jリーグを席巻していました。
DFラインの距離感を保って守ることを逆手に取って、セオリー通りに守るとサイドが空き、セオリーを無視するとDFラインの距離感が離れる、そんな光景を観ながらエスパルスの選手は面白いようにサイドで数的優位の状況を作り出せていました。
しかし、どんな良い戦略も時間が経てば対策されてしまうのが現代サッカー。
印象的だったのが2012年に浦和のペトロヴィッチ監督との舌戦。
敵将に感情的とまで言われてしまったが、本格的に対策されたのはあの試合が初めてだったと思います。
あの頃はチームとして本来のスタイルを捨てる必要がありましたが、あれから2年経った今では先のG大阪戦の様にチーム本来のスタイルを捨てなくても対策されてしまうようになってしまいました。
そこで別の戦略を用意せずに当初のスタイルをよりブラシュアップしようとした結果、戦術が高度化し、個の力もより高いレベルで要求される事となり、それで徐々に機能不全に陥ってしまったように思えます。
理想を追い求めた結果、その理想に首を絞められるような皮肉な結果に陥っていたかな、と。
同じく批判の多かった采配も、高度化した戦術に対応できる選手は多くないので、結果として能力のある選手はいても、使える選手が少なかった為に起きたんじゃないかと思ってます。
まぁ、交代タイミングは遅すぎるケースが多かったですがw
逆に好意的な意見に多かったのは、選手のメンタル管理やゴトビ監督自身の人柄を始めサッカー以外の活動についてが多かったと思います。
監督の名言はまとめられていたので、これを読むとゴトビ監督の人柄がわかると思います。
アフシン・ゴトビ監督の名言まとめ
ハーフタイムコメントに熱い激が多かったのも監督の人柄で、ヘタするとズルズルと降格しかねないどん底からも立ち直らせた選手のメンタル管理もゴトビ監督ならではと思います。
また震災、それからの福島原発の事故などにより母国へ帰国する外国人が多い中、日本に留まってくれた事も感謝したいです。
個人的な印象としてはゴトビ監督は、ビジョナリーなタイプの監督だったと思います。
カリスマ経営者に良く使われる言葉なのですが、サッカーの戦術だけでなくクラブにビジョンをもたらしてくれた監督だったと思います。
このタイプの監督は日本では言われて思いつく監督はいなくて、思いつくのはマンチェスターユナイテッドのファーガソンやバルセロナのクライフとか世界レベルの名監督が多いです。
日本人監督で強いて言うなら野球の野村監督が近いかもしれない。
そのような監督が日本の地方クラブに過ぎないエスパルスに監督として就任してくれたのはこのうえない幸運だっと今でも思っています。
震災後に行われたオランダでのチャリティマッチはゴトビ監督でなければ実現出来なかっただろうし、監督就任後にWEBプロモーションが強化され、スマホサイトのリニューアルや英語サイトが誕生したのも偶然じゃないと思います。
このように監督の功績については、サッカー以外でも多岐に渡っているので一概に判断できる事ではないと思いますが、監督がもたらしてくれたビジョンは10年後、20年後も生き続ける、というか生き続けて欲しい。
いつかエスパルスが名実ともに日本を代表するビッククラブになった時、そのターニングポイントとしてゴトビ監督の名が上がるんじゃないかな。
とりあえずゴトビ監督、3年半という長い期間お疲れ様でした。
新天地での活躍をお祈りしています。
ありがとうございました!
ここで書いても特に何かある訳じゃないけど、モヤモヤした感じもあるし何となく自分の思いを書かさせて頂きます。
ゴトビ監督は2011年に就任したので、3年半に渡ってエスパルスの監督を務めてくれました。
これは外国人監督としては、アルディレス監督をも上回る歴代最長で、日本人監督含めても長谷川健太監督に次いで2番目に長い就任期間ですね。
Wiki:清水エスパルス歴代監督
ニュース記事・ブログ・TL・友人・etc などで見たり聞いたりしましたが、ゴトビ監督の評価は結構賛否に別れる感じがします。
批判的な意見に多いのは、とにかく結果が出てなかった事が多いです。
主力が大量離脱した1、2年目の采配は概ね評価されているけど、選手が揃ってきた3年目以降は戦術・采配についての批判が多いように思えました。
戦術部分について個人的に思うことは、ゴトビ監督は理想を追い続けすぎたんじゃないかと思います。
監督が提唱したサイドをワイドに使う戦略は、確かに一時期Jリーグを席巻していました。
DFラインの距離感を保って守ることを逆手に取って、セオリー通りに守るとサイドが空き、セオリーを無視するとDFラインの距離感が離れる、そんな光景を観ながらエスパルスの選手は面白いようにサイドで数的優位の状況を作り出せていました。
しかし、どんな良い戦略も時間が経てば対策されてしまうのが現代サッカー。
印象的だったのが2012年に浦和のペトロヴィッチ監督との舌戦。
敵将に感情的とまで言われてしまったが、本格的に対策されたのはあの試合が初めてだったと思います。
あの頃はチームとして本来のスタイルを捨てる必要がありましたが、あれから2年経った今では先のG大阪戦の様にチーム本来のスタイルを捨てなくても対策されてしまうようになってしまいました。
そこで別の戦略を用意せずに当初のスタイルをよりブラシュアップしようとした結果、戦術が高度化し、個の力もより高いレベルで要求される事となり、それで徐々に機能不全に陥ってしまったように思えます。
理想を追い求めた結果、その理想に首を絞められるような皮肉な結果に陥っていたかな、と。
同じく批判の多かった采配も、高度化した戦術に対応できる選手は多くないので、結果として能力のある選手はいても、使える選手が少なかった為に起きたんじゃないかと思ってます。
まぁ、交代タイミングは遅すぎるケースが多かったですがw
逆に好意的な意見に多かったのは、選手のメンタル管理やゴトビ監督自身の人柄を始めサッカー以外の活動についてが多かったと思います。
監督の名言はまとめられていたので、これを読むとゴトビ監督の人柄がわかると思います。
アフシン・ゴトビ監督の名言まとめ
ハーフタイムコメントに熱い激が多かったのも監督の人柄で、ヘタするとズルズルと降格しかねないどん底からも立ち直らせた選手のメンタル管理もゴトビ監督ならではと思います。
また震災、それからの福島原発の事故などにより母国へ帰国する外国人が多い中、日本に留まってくれた事も感謝したいです。
個人的な印象としてはゴトビ監督は、ビジョナリーなタイプの監督だったと思います。
カリスマ経営者に良く使われる言葉なのですが、サッカーの戦術だけでなくクラブにビジョンをもたらしてくれた監督だったと思います。
このタイプの監督は日本では言われて思いつく監督はいなくて、思いつくのはマンチェスターユナイテッドのファーガソンやバルセロナのクライフとか世界レベルの名監督が多いです。
日本人監督で強いて言うなら野球の野村監督が近いかもしれない。
そのような監督が日本の地方クラブに過ぎないエスパルスに監督として就任してくれたのはこのうえない幸運だっと今でも思っています。
震災後に行われたオランダでのチャリティマッチはゴトビ監督でなければ実現出来なかっただろうし、監督就任後にWEBプロモーションが強化され、スマホサイトのリニューアルや英語サイトが誕生したのも偶然じゃないと思います。
このように監督の功績については、サッカー以外でも多岐に渡っているので一概に判断できる事ではないと思いますが、監督がもたらしてくれたビジョンは10年後、20年後も生き続ける、というか生き続けて欲しい。
いつかエスパルスが名実ともに日本を代表するビッククラブになった時、そのターニングポイントとしてゴトビ監督の名が上がるんじゃないかな。
とりあえずゴトビ監督、3年半という長い期間お疲れ様でした。
新天地での活躍をお祈りしています。
ありがとうございました!
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