SSブログ

【2014Jリーグ第20節】清水エスパルス☓ベガルタ仙台の戦評 [エスパルス]

チーム再建の道は未だ厳しく得意仙台相手に守備が崩壊しリーグ戦で5年ぶりの敗戦。

清水エスパルス2−3ベガルタ仙台
12分 [仙]武藤 雄樹
21分 [仙]武藤 雄樹
45分 [清]ノヴァコヴィッチ
49分 [清]大前 元紀
77分 [仙]鎌田 次郎

【総評】
前節メモリアルな勝利に酔いしれたが、目を覆ういたくなるような守備に一気に現実に引き戻された一戦だった。

特に前半が酷かった。

悲しいことにこの試合に限った話ではないが、とにかく裏を取られすぎ。
上がったSBの裏を突かれるのは戦術的に致し方ない部分もあるが、1本のパスで簡単に真ん中の裏を取られるようでは、どのチームと戦っても厳しいと言わざるを得ない。

攻撃も仙台の前線からの激しいプレスによって最終ラインですら満足にボールを繋げず。
徳島戦で見れた中央への楔のボールも精度が低いため、前線で起点を作れずサイドに活路を見出そうとするもしっかりと対応され攻めの形が作れない。

しかし、これが相性なのか"幸運にも"失点を2点に抑え、前半ATにノヴァコヴィッチの技ありFKで1点を返せた事で後半に希望を繋ぐ事が出来た。


そしてその後半。

前半ATの得点の勢いの元、最初はエスパルスの流れ。
今季ワーストとも思える出来のトシに替えて村田を入れた采配が当たり、前線が一気に活性化。
エスパルスが武藤を捉えられなかったように、仙台も村田を捉えられずそこから何度もチャンスを作る。

後半早々の49分にノヴァコヴィッチがエリア内で倒されPKをゲット。
蹴り直しがあったけど、元紀が落ち着いて決めて同点。

これにより仙台側が混乱し、前半は拾えたシーンが思いつかないほど拾えなかったこぼれ球を拾えるようになり、一方的にエスパルスが攻め立てる時間が続く。

振り返ってみると後半開始から15分頃までのみが、この試合におけるエスパルスの時間帯だった。
たら・ればの話になるが、ここで決められていれば試合展開は別になっていたかもしれない。

鹿島や川崎など"本当に強い"チームであれば点を取るんだろうが、今のエスパルスは・・

守備の不安定さは相変わらずだったので、時間とともに落ち着きを取り戻した仙台にそこを突かれ徐々に押し込まれていく。

おそらくHTに指示があったため、武藤や太田に前半ほど好き勝手にやらせなかったが、裏を警戒するあまりバイタルに対する寄せが甘くなり、何度もヒヤッとするミドルを打たれてしまった。

後半に入って櫛引が目を覚ましたおかげで失点こそセットプレーからの1点だけで済んだが、PK含め2、3点取られても不思議じゃなかった。

村田くんも徐々に守備に追われる時間が増え、それに合わせる形で攻撃も停滞化。
高木善や帰ってきた瀬沼を投入するも効果的とは言えず、そこからはほとんどチャンスらしいチャンスを作れずに試合終了。

この後、上位陣との3連戦が控えるなか手痛い1敗を記してしまった。


【守備について】
今に始まった事ではないが、相変わらず守備がヤバい。

この試合でMOMだった仙台の武藤選手の出来は確かに良かったが、今シーズン18試合(900分以上)出て1点しか取れていない(通算でも58試合で3得点)FWにここまで好き勝手やられるようでは・・・

途中投入されたウィルソンに対しても、文字通りファールでしか止められず前線で起点を作られまくっていました。

正直、今のエスパルスの守備陣はドリブルで突っかけてくるタイプと裏に抜け出すタイプの選手が苦手だと思う。
そしてそれは現代サッカーにおいて致命的とも言える欠点だ。

ここからは推測だけどゴトビ監督時代のエスパルスにおいて、中央の選手は裏を取ろうとしたり、ドリブルで突っかけようとするプレーがほとんどなく、攻撃と言えばサイドからのみだし。

練習でそういったタイプとやらないので、対戦した時に対応できない。
分析レベルでは上がって来ているとは思うが、頭にはあっても体が対応できない。


明るい材料としては大榎新監督になって11対11の紅白戦が復活し、またチームとして裏を狙ったり中央から崩すパターンも増えてきているので、練習不足に伴う対応遅れについてはある程度改善が見込まれるかもしれない。

あとは最近スタメンを外れているヤコヴィッチは1対1が強いので、今までSBとして使われてきた彼をCBとして使えるように目処が立てれば今よりはマシになると思う。

いずれにせよ特効薬はなくある程度時間がかかりそうなので、当面は大量失点を覚悟しなければならない気がする。


【ジャッジについて】
負けたエスパルスサポだし、そもそもジャッジうんぬん以前なチーム状態なのはあるけど、何かモヤモヤの残るジャッジだったと思う。

PKのシーンなんかも、一度カードに手をかけながら引っ込めてたように見えたし、どっち寄りとか下手とか言うより、場に流されていたような笛に思えた。

個人的な主観だけど、前後半だと笛の基準が違ったように見えたし。
選手のセルフジャッジに対しても吹いてたし、良くも悪くもJリーグ基準な笛だったのかな。

負け試合だし、Jリーグ基準のジャッジに今更いっても仕方ないけど、負けは負けなりに素直に悔しがれるような試合であって欲しいと思います。


【まとめ】
これから9月にかけて厳しい相手が続くため、相性的のも勝ち点を稼げそうな数少ない試合を落としたのは非常に痛いです。

この試合の守備を見ても根本的な解決には時間がかかりそうで、だからこそメモリアルな勝利の後の勢いを上手く活かしたかったとこだけど・・

終わってしまったのでどうにもならないけど、今のチームには"残留"が現実的に目指すラインになると思うので、難敵揃いの3連戦は"残留"を目指すチームの戦い方も視野に入れないとならないと思います。

少なくともチーム状態がG大阪戦より悪くなることはないと信じているので、上積みを期待しつつ目の前の試合に臨んで欲しいと思います。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。