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【2014Jリーグ第27節】清水エスパルス☓セレッソ大阪の戦評 [エスパルス]

裏天王山こんな筈じゃなかったダービーを制し、8試合ぶりの勝利で残留に希望を繋ぐ。

清水エスパルス3−0セレッソ大阪
8分 [清]石毛 秀樹
77分 [清]平岡 康裕
94分 [清]村田 和哉

【総評】
大宮戦を落とした事で本気でケツに火がついたのか、週中にやったメンタルトレーニングが効いたのか、いずれにせよ別チームかと思うほど気迫溢れるプレーで相手を圧倒した完封で連敗を4でストップ。

勝利に酔いしれながらもこんな戦い方が出来るなら最初からやれよと思ったエスパルスサポーターは結構な数がいるだろう。自分もその1人だ。

こぼれ球への寄せ、球際の激しさ、守備の粘り、シュートの意識、etc
いつも出来ていなかった事が出来ればセレッソ相手でもこれだけの内容で勝てるだけポテンシャルは持っているんだよね。

それを本当の意味で手遅れになる前に発揮できて、本当に、本当に良かった。

残念ながらライバルの仙台・大宮が勝ったため順位は16位と降格圏から抜け出せなかったが、ここを落としていたら降格争いで下に頭ひとつ抜け出す所だったので、希望を紡ぐことが出来たと思う。


【システムについて】
守備を安定するために導入した3バックで守備が崩壊し、この試合では4バックに戻していきなりの完封ということで今までやってきたのは何だったのか状態。

ただ、この試合に限って言えばシステムうんぬんより、前線からのプレスが効いてたのが大きかったんじゃないかと思います。

4バックにした事で前線からプレスに行ける人数が増えた事と、悪天候によりコントロールが難しくなったこと。
この2つが重なった結果としてプレスが絶大な効果を発揮したかな、と。

守備を安定するために後ろを増やしたのに、前の人数を増やす方が安定するとは皮肉というか、戦術の妙ですかね。

まぁ、いいことばかりじゃなく好天候で足元うまい選手にはプレスに行っても外されたり、スタミナの消耗が激しいなどデメリットもあります。

とはいえ、少なくとも現時点では4バック同様に全監督の戦術的遺産が使えるので引き続き採用していった方がいいんじゃないかと思います。


【良かった選手】
この試合に関してはほぼ全員良かったけど、個人的に特に良かったと思ったのは、

1. 本田 拓也
影のMVPだったと思う。

粘り強い守備で中盤を掌握し、攻撃時には前線に上がってこぼれ球を拾ったり2次攻撃に繋げ、ボールを散らして攻撃のリズムを作ったり。
フォルラン入ってきた時にマークを指示されていたのも監督の信頼がいかに大きいのかがわかります。

試合するたびに中盤での彼の存在感は増しており、他メンバーからも信頼されてボールを預けられている気がする。
あのトシも本田拓也がボール持ったら思い切って裏に走ってたし。
終盤若干足を痛めて交代したのだけが気がかり。


2. 石毛 秀樹
待望の得点を上げれたので吹っ切れた部分もあるかもしれないが、その先制点となったミドルを始め積極的な仕掛けが目立ちました。
またSB時代の経験が活きてか、前線からのプレスも効いていた。

元々高いポテンシャルを持った有望株な選手なので、この得点を機に化けてくれる事を期待しています。


3. ヤコヴィッチ
怪我明けの久しぶりの出場となったけど、平岡と2人でキッチリとゴール前に蓋をしてくれました。

今のエスパルスで最も対人に強いのは彼ですかね。
弦太やブエノといった控えCBの面々も徐々に成長してきているけど、トータルではヤコヴィッチですね。

気になったのが、1本の決定的なミスパスがあったこと。
リードが1点の時間帯で、あわやPKという場面まで作られたので本当に危なかった。
それ以外は珍しく攻撃でも見せ場があったし、非常に良かったと思います。


【次節以降について】
久しぶりの勝利を上げたとはいえ、まだまだ降格圏という事実は変わりません。
しかも新潟が勝ったことで12位と13位の勝ち点差が7に開いた事で、実質的に降格争いは仙台・甲府・大宮・清水・C大阪・徳島の6チームに絞られたとみて間違いないでしょう。

さらにエスパルスは、川崎・広島・柏といった強豪チームとの対戦を残しており、さらに中位だけど横浜・新潟とは相性的に最悪です。

それでも残留ラインを勝ち点40と置いた場合、残り7試合で4勝、引き分け入れた最低でも3勝が必要になります。

厳しい戦いは続きますが、今日のような試合が出来れば勝ち点を伸ばせると思うので、諦めず最後まで戦って欲しいと思います。
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