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【2014Jリーグ第31節】清水エスパルス☓川崎フロンターレの戦評 [エスパルス]

鬼門・等々力で2度のビハインドをひっくり返す会心の逆転劇で再び降格圏から抜け出す。

清水エスパルス3−2川崎フロンターレ
19分 [川]福森 晃斗
40分 [清]六平 光成
44分 [川]小林 悠
50分 [清]吉田 豊
90分 [清]村田 和哉

【総評】
当日は予定があったため録画観戦となってしまったが、予定をキャンセルして等々力に行けば良かったと後悔するくらい熱い試合だった(※注 エスパルス目線)。

とは言え、前半途中までは正直広島戦のリプレイを観ているかのようだった。

序盤ゲームを支配するもチャンスで決めきれず、逆に少ないチャンスをモノにされての失点。
その後はポゼッションする相手に激しくプレスを仕掛けるもいなされ、時間とスタミナを浪費する時間帯が続く。

広島戦では後半トシが1点返した時に時間はまだ残っていたが、もはやチームに前に出る力が残されていなかった。
ただ、幸いにもこの試合ではチームに余力があるうちに同点に追いつく事が出来た。

決めたのは意外にもJ初ゴールとなった六平で、アシストしたのは前節より復帰した竹内。
このメモリアルなゴールは、振り返るとチームを救う非常に大きな1点だったと思う。

喜びも束の間、直後の44分にゴール前で粘られ小林悠に決められ再びビハインドを背負うが、あそこで1点返せていなかったらこの時点でゲームは終わっていたと思う。

そしてこの試合もう1つの大きかったポイントとして、後半開始してすぐに再び同点に追いつく事が出来たと言う事。

ここで決めたのは吉田でアシストは六平。
彼は通算2得点目で、ちなみに1得点目も川崎Fだった。

これで優勝争いにわずかな望みを繋げたい川崎側も前に出てこざるを得なくなって、オープンなゲーム展開に持ち込む事が出来た。

それを証明するように後半に両チームが放ったシュート数は21本。
前半の倍以上で、特にエスパルスは前半4本に対し後半12本だったのでいかに前半が厳しく、後半が戦えていたかがわかる。

しかし、そういった状況下で簡単にリードを奪えれば今の順位にはいなかっただろう我らがエスパルス。
数々のチャンスや決定機を作り出すも相手GKのファインセーブや、シュートミスにより逆転することが出来ない。

そうしている間に攻め疲れか、プレスが決まらず徐々に押し込まれ始める。
憲剛が負傷退場した影響か攻撃力が低下しているハズの川崎に何度もサイドを崩されあわやという場面を作られるも、久しぶりに覚醒した櫛引と両CBのギリギリでの対応によって土壇場で踏みとどまる。

このまま試合終了かと思った90分。
高い位置で本拓が引っ掛けて、そこからノヴァコヴィッチ→石毛を経て最後は村田。

2度もリードを許す苦しい展開だったが、土壇場で始めてリードを奪う事に成功。
その後は時間稼ぎの感が強かったが、浩太も久しぶりにピッチに立ちタイムアップ。

等々力劇場の名に相応しい劇的な幕切れで、等々力では実に9年振りとなる勝利。
ライバルの大宮が引き分けた事で、再び降格圏から脱出する事が出来た。


【ヤコヴィッチと竹内】
この試合のMVPを挙げるとしたら、1得点1アシストの六平、劇的な決勝点を挙げた村田あたりが候補だが、個人的にはヤコヴィッチを推したいと思う。

大久保、レナトといった強力アタッカー陣に最後の最後でやられなかったのは彼の力が大きかったと思う。
元々1対1では強いことは知っていたが、正直ここまでやれるとは思っていなかった。

解説の人も褒めていたが、スピードがあるので裏を付かれても追いつくことが出来、この試合では7回もオフサイドを取るほど高いラインを保っていたが、それを可能としたのは彼の存在あってだと思う。

もちろん高いラインを保った事は平岡の存在も大きかったと思うが、大久保、レナトともやりあえた事を踏まえヤコヴィッチを推したいと思う。


また、前節続きスタメンで後半20分までプレーした竹内も良かった。

広島戦ではお世辞にも良い出来とは言い難かったが、この試合では効果的な縦パスを何度も通し、六平へのアシストや、六平のアシストを行う1本前の縦パスを入れるなど2得点に絡む活躍だった。

ミスから何度かピンチを招く場面もあったが、割と簡単にサイドに逃げがちなエスパルスの選手陣の中で彼ほど縦パスを入れられる選手は他にはいないと思う。

またボランチに降りてきてボールを捌いていたのも良かった。
1ボランチだと前線からプレスを仕掛けられた際にコースを切られるとサイドかGKに戻して長く蹴りだすというのがよくあったパターンだったが、彼が降りてきて組み立てに参加する事でそれが解消されていた。

現に彼が下がった後は、各選手の疲労もあったとは思うけどエスパルスの攻撃が停滞してしまった。


【次戦に向けて】
残り3戦です。

次節の相手は名古屋。
次節は22日なので、3週間ほど間が空きます。

これ以上ないくらいの試合内容で中断に入れたので、心身共にリフレッシュして残り3試合は全勝するくらいの気持ちで進んで欲しいと思います。

現実的には勝ち点40を目指して欲しいので、目標は2勝。
天皇杯の準決勝もあり、当然そちらも決勝に進んで欲しいけど、今はとにかく残留に集中して欲しい。

エスパルスの何人かの若手が、この崖っぷちな状況下で化けつつあると思う。
もし残留出来て、彼らが期待通り成長してくれれば来季こその期待が持てると思う。

しかし、降格してしまったらエスパルスの場合は戦力ダウンが避けれないので、1年で戻ってこれるかどうかも怪しい。
下手したら来季J2にC大阪・磐田がいる可能性もあるし。

最後は笑ってシーズンを終れるように(まぁ15位とかあまり笑っている場合じゃないけどw)、この中断期間を有意義に過ごしラストスパートに賭けて欲しいと思います。
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